黒白の彼方

こんばんは



今日は小さな小料理屋でのバイトの日。
ギリギリの時間に入る事になっちゃったけれど、女将さんは笑って許してくれた。


19時を過ぎた頃、テーブルの空いた皿やらを片付けていると女将さんからバイトを切り上げても良いとのお許しが出た。

いつもは21時頃まで続けさせて貰ってるから普段と比べると大分早い上がりになる。

多分連日バイト続きだったのを考慮してくれたんだろうな。
ここ以外でもバイトを掛け持ちしてる事とか他の色々な事情を把握して頂いてるおかげで良くしてくれる。

親のいないあたしにとってはお母さん代わりみたいな人。


お言葉に甘えて皿を片付けた後帰りの支度をする。
あ、帰りにスーパー寄ろう。
卵とか食パンがもう冷蔵庫の中に無い気がする。


「今日もありがとうございました。お先に失礼します。」

店の奥から顔を覗かせて女将さんに挨拶をする。
カウンター席に4、5人のお客さんがいて女将さんが料理を取り分けてる。


「まこちゃん、お疲れ様。今日はゆっくり休んでね。」

小皿をお客さんに渡しながらニッコリと微笑んでくれる。
女将さんが着ている着物の色が映えていつもよりもホッコリした気持ちになった。




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