好きとは言えなくて…

友達のありがたさ



ハァ。


私は猫のキーホルダーを見つめながら何度目かの溜め息をついた。


結局、佐倉君が私をどう思ってるのかが目の当たりしただけだった。


私は佐倉君に何を期待してたんだろう。


ベッドでゴロンと寝返りを一度打つと携帯がメールを来たことを知らせた。


「日曜日に誰だろう?」


机に置いてある携帯を取りに行くために一度ベッドから降りて机の前へと向かった。
それでも数mしか進んでないけど。


携帯を手に取り、メールを開くと菜美からだった。


『確か今日ってバイト休みだよね?今からそっち行くから待ってて(・∀・)』


今からって今だよね?


そう思っているとピンポーンと家のチャイムが鳴った。


まさか…


「由衣ー。菜美ちゃんが来てるわよー!」


まだパートに行ってなかった母親の声が一階から聞こえた。


「マジですか…」


私は溜め息をつきながら菜美の元へと向かう為に階段を下った。



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