きみのとなり

彼女



拓ちゃん…



デート行ったのかな?



「…明日、試合のくせに…」




1週間がたつのは早くて、あっという間に来週だと言っていた“拓ちゃんのデート”の日になってしまった。





私は何もすることがなくて


ただ、リビングのソファにアイスを食べながら寝転がっていた。





「…拓ちゃん…」



アイスがおいしく感じない。




大好物なのに。




拓ちゃんのせいだよ。





「うーん……」




拓ちゃん…



あんなことあったから、気まずくて朝ドアを開けた時とか、ベランダ出た時とか


目そらしちゃうんだよ。



思えば、この1週間まともに会話もしてないんだ…




「…いくじなし……」







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