きみのとなり


「…なっ」



お父さんが口を開いた。



「お父さん!早く行きましょ!!ね?」



お母さんは慌てて口を挟んだ



だけども…




「なっにしてるんだぁー!!!」



「!!」



私と鈴木君はそんなお父さんの怒声に肩をビクッとさせた。




「はっなれなさいっ!!」



ヅカヅカと私達にところへ来て、お父さんは抱きしめ合っていた私と鈴木君を無理矢理に引き離した。




「ちょっとお父さん!」



お母さんが困ったように言う。



「お母さんは黙ってなさい」



だけど、お父さんはお母さんの言葉をピシャリと跳ね返した。



「未来!こんな時間に、こんなところで何してるんだ!!」



「何って…!」



「まだ中学生だぞ!しかも女の子とならまだしも男の子となんて!」



「ちょっと…そんなんじゃな…」



「いいかい!?君もだよ!!」



私の次に、お父さんは鈴木君に向いて説教をはじめた。





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