きみのとなり

プレゼント



風邪を引いた次の日、お母さんに連れられて病院に行って


薬も貰ってすっかりよくなった。




梢は私が風邪を引いた日にはケロッとして学校に来ていたらしい。



なんて奴…




でも、梢と斗真君、田中君でお見舞いに来てくれたんだけど。







「未来!!」




体育のバドミントンで、疲れたので梢と座って話していたら斗真君が頭にタオルを巻いた格好で駆け寄ってきた。




「斗真君、どしたの?」



12月18日、クリスマスの一週間前。



すごく寒いのに、斗真君は汗をかいて半袖半ズボンというスタイルだ。




「あとでクリスマスのこと話したいんだ。時間ある?」



「うん!あるよ!」



「よかった。じゃあ、またあとで」



そう笑うと、斗真君は爽やかにみんなのところに戻って行ってやっていたバスケを再開した。



「ほんと、鈴木ってどこまでも爽やかだよね~」



さっきの様子を珍しく黙って見ていた梢が感心したように言った。






< 256 / 338 >

この作品をシェア

pagetop