きみのとなり


「拓ちゃん!あのね!あのね!」



「ん?」



「お母さんがご飯食べにおいでだって!裕介も一緒に!」



「まじ?行く行く。すぐ行くからほら、未来は部屋にもどりな…さいっ」



「わあ!」



拓ちゃんは軽々と私を持ち上げて元に戻すと、頭を優しく撫でてニッと笑った。




「ほら、戻れ」



「…はい」




ドキドキ……




拓ちゃんに撫でられるとどうしようもなく苦しくなる。



笑いかけられても息ができなくなるの…




拓ちゃん…



拓ちゃん…




好きです…







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