きみのとなり


首を横に振った………



のに…




「頑張れ~!!未来ちゃん~!!」



ああ…



無理矢理やらされた。




どうしよう…



どうしよう…




私…緊張に弱いのに~…




周りがシンと静かになる。



ど…どうしよう…



とりあえず集中…集中…




その時だった



「おい!うちのクラス、バスケ1位にソフト2位だってよ!サッカー勝てば優勝だよ!!」



クラスの男子が応援席の方で、大声で言っているのが聞こえた。




「まじ!?おーい上原!入れろー!!」




う゛…わぁ…




「未来ちゃーん!」



「上原ー!」



みんなが私の名前を呼ぶ。




どうしよう


どうしよう


どうしよう!



世界が回る



心臓の音がでかい




「…っ」



ダメ…




泣く……




私はギュッと目をつむった。







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