僕たちの時間(とき)




 こうして“音楽”に出逢ってしまった僕は。

 自分で決めた通り、自分が望む“音楽”を貫くために……案の定、まずさしあたって母と対決することになり。

 その挙句、予定してたコンクール出場をボイコットすることにもなってしまったのだが。

 ――まあ、これもいわば“当然の成り行き”っていうモノなんだろう。きっと。

 それはそれで、また別の話だ。

 …いつかは、そんな話も笑って話せるようになる日がくるのかもしれないけど。

 多分しばらくは、笑えないくらい戦いの日々が待っている。

 でも仕方ない。

 これもすべて、今まで母望んだ通り“ピアノマシンもどき”を唯々諾々と演じ続けてきてしまったツケなんだろうから。

 ツケは、必ず返済する。

 自分が決めたことだ、きっと後悔はしない。

 必ず勝ち続けてやると、もう決めたから。

 誓ったから。自分自身に。


 僕は、ここで新たなスタートを切る。

 目指す栄光への第一歩を、僕は――僕たちは、ここから共に歩み出す。

 僕たちの時間(とき)は、今まさに始まったばかりなのだから―――。










-『oldies』 fin.-
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