今日から交換日記を始めました‼
由記さんと色んな話をして仲良くなった。




由記さんは結婚していなくて独身。




今付き合ってる人も好きな人もいないと言った。




『私昔の記憶はないんだけど、好きな人の夢をよくみるの、


彼はいつもバイクに乗って私を探してる。


でも彼には会えない、夢はいつもそこで覚めてしまうの。』




涙が止まらない。




夢に出て来るのは重臣さん、私のお父さんだ。




由記さんあなたは間違いなく、私のお母さんですね。




心の中でそっと言ってみた。




いつか由記さんの記憶が戻ったら、




私由記さんに会いに来ます。




『華耶っていい名前ですね。』




「はい、母ががつけてくれました。


でも母はいません。


15才で私を生み、祖母に私を預け何処へ行ってしまいました。」




由記さんが驚いている。




『そんな酷い、お母さんを恨んでいるでしょ。』




「昔は許せなかったけど、今は母にも事情があったのだと、

思えるようになりました。

だから恨んでいません。」



由記さんが泣きながら、私の頭をなぜてくれた。









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