〖完〗子ども警察官の精華
 しばらく時間が経って、やっとすごいことを自分でできることに気が付いた。

 そして、早く依頼が来ないか心待ちにするようになった。

 
――うちの手で、事件解決できるんや。

 これは、めったにできんことだぞ。――

 日に日に楽しみが大きくなっていった。


 そして、中学入学直前に、依頼が来た。


 依頼元は、「七畝中学校」。

 神奈川県の、とある市にある公立中学校だ。


 今年の三月から、火を使った事件が多発。


 精華は、大いなる希望を胸に、入学式を楽しみにしていた。

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