~先生と私の秘密~

澪。



夏休み前日。


夏休み前のHRも終わってクラスの皆と会うのは夏休みが終わってから。


やっぱり、ちょっと寂しいな。



「澪!今日は先に帰るね!」



「沙織どうしたの?」



「唯先生の買い物を手伝う約束なの。」



「うん、分かった!」



「じゃあね~!」



あれから沙織は、ちゃんとご両親に話して孤児院にやってきた。


唯先生も皆も快く引き受けてくれて子供達も沙織に懐いているんだ。



沙織のご両親は、離婚して今は二人とも違う場所で違う道を歩んでいる。



もちろん沙織も。



「柏木。」



「あ、先生。」



「これ一緒に運んで。」



「は~い!」




予想外に重かった荷物を教官室に運んで二人の時間を楽しむ。



「夏休みも会おうな。」



「うん!仕事も頑張りすぎないでね。」



「大丈夫、柏木いるから。」



「ふふふ。」



「また泊まりに来る?」



「いくいく~!」



この頃ね、ちょっとだけ思うの・・・。



先生に"柏木"って呼ばれるのは好きなんだけど・・・


好きなんだけど・・・



"澪"って呼んでほしいな。なんてね。



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