~先生と私の秘密~


朝は嫌い・・
あの記憶が一番鮮明に
思い出すから・・


私の両親は小さい頃に
私を家に一人置いて
違う誰かと駆け落ちを
して姿を消した・・。


小さかったけど、私にも
分かった・・捨てられたんだなって・・・。



そんな私を助けてくれたのは孤児院の唯先生。

優しくて向日葵を絵に描いたような大好きな人。

でも、駆け落ちされて捨てられたまでは知らない・・。私が言いたくないから嘘をついてる。

「逃げてきた。」と。

逃げたのは私じゃないけど言いたくなかった・・・


唯先生もそれ以上は何も聞いてこなかった。


誰にも真実を話さないまま、17歳の春を迎えた。


今日は2年生に進級する
大事な日・・私の一年が決まる・・・。

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