~先生と私の秘密~

高鳴る鼓動



私の3歩先を歩く先生。


わたし、ここから見る先生の
後ろ姿好きだな・・。


後ろ姿だけでキュンとしちゃうのも惚れた弱みってやつ?


先生も視線に気づかないから
ついつい、ずっと見ちゃう。


はぁ、いいなあ。

これが毎日続けばいいのに。



「柏木。」



「は、はい!」



「何だよ。どうかしたか?」



「いえいえ、別に~。」



口が裂けても先生の後ろ姿に
みとれてました。なんて
言えるわけがない。


あー、切ない私の恋心。



「車開けたから助手席乗って」



「うん、ありがと。」



車の中は先生の煙草の
匂いとか独特だけど先生に
包まれてるみたいで幸せ。
これだけで酔っちゃいそう。



「送るとか行ったけど、
家の場所知らないから案内してくれるか?」



「いいよ~。あの3つめの角を左側に行って。そのあとは、
ずっとまっすぐ行って。」



「おう、さんきゅ。」



< 22 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop