~先生と私の秘密~

"想"



眠りから目覚めてから私はずっと喋り続けていた。



先生との沈黙が怖かったから。



今日の夜は先生の家にお泊り。


緊張しすぎて朝まで自己を保てるのか危うい・・・。


こんなに幸せな日が続いて大丈夫?


神様から罰こない?


先生と一緒に朝までいられるの・・・?



「柏木、どうした?」



「ううん、何でもないよ。考え事してただけ。」



「そっか。あ、そこのタンスに服入ってるから適当に持ってって。」



「うん。」




・・・・・・・・。



ど、どうしよ。


緊張しすぎて会話が・・・。



「柏木。」



「は、はい?」



「恋とかしてないの?」



「え?」



「だから好きな人!」



「い、いますよ。」



「誰?」



「誰でもいいでしょ~!」


いっその事なら言ってしまいたい。



先生だよ。って・・・。



「だよな。ごめんな。」



「ううん、大丈夫。あ、
ねえ、先生。」



「ん?」



「"想"って漢字あるでしょ。」



「あるな。」



「で、私が考えた想の本当の意味話してもいい?」



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