もう、お前しか愛せない
でも、卓ちゃんを知ってるってことは…

「バスケ部なの?」

「はい、渡瀬 春って言います」

「よろしくね」

「はいっ、じゃあ。あっ、本当にごめんなさい!」



渡瀬くんは駆け足でいなくなった。

私の横で、愛莉は何故か難しい顔をしていた。



「愛莉?どうしたの?」

「…バスケ部?あんな奴いた……?」

「見てないだけだよ」

「……まぁ」


愛莉は納得しない表情だったけど、そんな愛莉を連れ出して教室へ。


卓ちゃんが気だるそうに待っていた。

「卓ちゃん、ゴメン!遅くなった」

「本当おっせーよ」

「卓志、バスケ部に渡瀬 春っている?」


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