もう、お前しか愛せない
部活行く時に落としたのかも知れない。

そう思って経路を探したけどなかった。


愛莉に電話して、聞くと血相を変えて走ってきた。

「…っはぁ、コレッ…絢のでしょ?」


手には泥水に浸したような上履き。

佐久間と名前が書いてあるのが、かろうじてわかる。



「…ウソ…誰がこんな?」

「やっぱり、矢吹よ」


えっ?矢吹さん?

でも、この前…


「あんなのウソよ!矢吹が許すわけないわ!」

「でも…」

「いいから!」


………矢吹さん?

本当に、本当にあの言葉はウソなの?


考えれば考えるほどわからない...

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