好きだと、言って。①~忘れえぬ人~

ハルカとの再会。


伊藤君との再会。


そして、バカ浩二の、痛い質問攻め。


あまり、色々なことが一度にありすぎだ。


心のキャパシティは、いっぱいいっぱいで、もう飽和状態。


これで、熟睡できたら、私は自分の神経を疑う。


翌日。


まんじりともできずに、実家の二階にある自室のベッドの上で、私は最悪の朝を迎えた。


「……頭、痛いー」


腹這いに枕を抱え込んで、肌掛け布団を被ったまま思わず呻いた。


寝不足のせいか、頭の芯にガンガンと、二日酔いに似た痛みが走る。


今、何時くらいだろう?


最後に時計を見たのが、五時過ぎくらいだったけど。


もう、だいぶ気温が上がってきたから、九時か十時か、それくらいか……。

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