*powder snow ~空に舞う花~*



飲む気力も失せた炭酸飲料のキャップをかたくしめてる横で

「押し方が悪いのかなぁ」

なんて、何食わぬ顔で首をひねりながら押す仕草を繰り返してる姿を見たから


いつかビルの屋上や駅のホームからでも突き落とされる気がする。。




「あー、もぅいぃ!!」

背筋の凍るような想像を振り払って、本題に入る。




「あー、どっか行きたいとこある?」


待ち合わせしたものの、計画性なんてありません。



「デート!!」


恥ずかしげもなく、満面の笑みを浮かべてそう言うコイツに
ガラにもなくドキッと胸が音を立てた。






「デートってなぁ…答えになってねぇだろ」


ホント、調子狂う。。


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