逢いたい…。【実話】
「…電話?!…今何時だ

よ…」


パパは

お酒がまだ抜けてないよ

うで起き上がらない。



【ドクン…ドクン…きっと…

TUN……ガクガク】



あたしは電話に出るのが

恐くなり布団を被った。



プルルルル~プルルルル



着信音は止まらない!



「あーうるせーな!!」


耐え切れずに

パパが受話器を取った。


「もしもし?!」



少しの沈黙が流れる。



【ビクン…ビクン…??

どうしたの??】



「チッ!切りやがった!」



【…ギクッ…TUN…ダ】



「おい?!」



【ギクッ!!】



パパがあたしを呼ぶ!!



あたしは

寝たふりを演じた。


パパの言いたい事は分か

ってる。




今はパパの不機嫌を受け

止める余地など

どこにもない――――






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