逢いたい…。【実話】
今夜もまた電話がかかっ

てくるのか?



布団に入っても眠る事は

出来ない。



プルルルル~プルルルル



【…ドクン……キタッ……】



「出ろよ!昨日はすぐ切

れなかっただろ?俺が出

ると切れるからな!!」


《…ハイ…モシモシ…》


やはり何も言わない。


《…モシモシ?》



「もしもし!!」



プツン……



パパに代わると切れた。



「やっぱお前の周りの奴

だろ?!」



【…ズキン……ズキズキ…】



もう

疑われても逃げ道はない。



《…わかんない…ょ…》


口を濁した。




プルルルル~プルルルル



【え?!また……ビクン】



「……何度も迷惑なんす

けど?!」



誰だか分からない相手に

話しかけるパパ。



「もしもし?用があるか

らかけてんだろ?!」



【??…切らない?】



「こいつしゃべんねー」



パパは受話器を横に置い

た??



「切ると又かかるからよ!

このまま寝るぞ!!」



【えぇ?!!このまま?

ウソ……でしょ…ドクン】




受話器の向こうにTUN

がいる……このまま眠り

につく事などできるはず

がない――――





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