逢いたい…。【実話】
(あいつ…言ってなかっ

たんだ?あいつは何もし

てないよ!凄い真っ直ぐ

な奴でね…

好きになるとその子しか

見えなくなるんだ…

だから…こんな事に…)



【ズキン…あたしTUNを

信じてた…だけど…どっ

かで疑ってた…ズキズキ

ゴメンネ……あたし…

ダメだね……グスッ】



あたしと雪の関係が崩れ

るのを心配して

TUNは何も言わなかっ

たのだろう。



後から知る

TUNの優しさが逢えな

い悲しみを倍増させる。


(そろそろ帰った方が

いい……もし櫻井に会え

たらTABASAさんと

チビ太君が来てたよって

伝えるから!)


《はい…グスン…ありがと

うございます……》



もう…待つのを諦めるし

かなかった。



《チビ太…

おうちにかえろうか…》


[ママ…ないてるの…

ポンポンいたい?]


《グスン…うん…だいじょ

うぶ…ょ…》



TUNのグラス…灰皿…


テレビ…メダル…写真…


シルバーのネックレス…


スーツ…スノーボード…



ひとつひとつの思い出が

鮮明に浮かぶ。




そして…


ふたりが

愛し合ったベッドで泣き

崩れた――――






< 397 / 410 >

この作品をシェア

pagetop