【完】透し予知能力者

老夫婦殺人事件

次の日からはまた花屋の仕事に戻り花を売る
『いらっしゃいませー』





『すいません…5000円の花束を作ってもらえませんか?』
年老いた男性…





『はい!わかりました…何かリクエストはありますか?』





『えっ?リクス…』
私の言葉が通じないみたいだった





『あっじゃあ…お任せください』





『お願いしますよ…!』





5000円の花束なんて誰に渡すんだろう…私はそんなことを気にしながら花束を作っていた





『すいません…お待たせしましたこれでよろしいですか?』
私は大きな花束を男性に見せた





『おー素晴らしい!こんなに綺麗な花束なら妻も喜ぶだろう…』





『奥様にお渡しするんですね?』





『はい…今日は妻の70歳の誕生日でね!最近はケンカばかりしていてこれくらいしてやらないと』





『そうなんですかぁ…素敵な誕生日にしてあげてくださいね!』





『ありがとう…』
男性は笑顔で店を出て行った





『ありがとうございました…』





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