裏・赤ずきんの物語
そして、その嘘の言葉に狼は気が良くなってしまいました。



「お、よくわかってんじゃーん♪これからどこいくのー♪」



『おばあさんのところにお見舞い…。なんだかんだいってめんどくせーんだよなぁ…。』



「それはそれは…。おばあさんの家はどこなんだい?」



『えっとー、ここをまっすぐ行って、その次は右、次は左にいって、まっすぐ進んだらなんか家があるよ。』



「そーかい。あ、すぐそこに彼岸花があるよ。一応摘んで行ったら?」



『彼岸花?なんで?お葬式に使うものなのに?』



「一応だよ、一応…ククク…。」



『なら一応ね、一応積んでいくわ。』



といって摘み始めました。



実際、狼が食べる予定だから摘ませとこうとおもっただけであった。

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