白い吐息

でも…?

「先生を好きになってからなんだ」


「何が?」


「真人が…元気なくなったの」

戸部の言葉がズシンと重く琴の胸にのしかかった。


「……」

「偶然だと思うから、そんなに気にしないで。先生悪くないし」

明らかにショックを受けてる琴に、戸部は申し訳なさそうに弁解した。

「…ってことはさ、白居くんは私と出会った瞬間に何かが狂ったんだね」

「だから、偶然かも…」

「だって、一目惚れだって言ってたんだから」

琴は戸部の言葉を無視して繋げた。

「先生…」

心配そうに琴を見つめる戸部。

「ごめんなさい。取り乱しちゃったかな?」

琴は頬をパチパチと叩いた。

「オレの方こそ、すみません。憶測だけで…しかも人の気持ち考えないで」

頭を下げる戸部。

「いいの。白居くんのことは色々知りたいから、そういうの素直に話してくれた方が嬉しい」

琴は戸部の手を取った。
そして、少し擦れた声で
「ありがとう」と
その手を強く握った。

「わかった!」

突然、大声を張り上げる戸部。

「どしたの?」

「オレ、先生の力になる!」

へっ?

「真人と先生が幸せになれるように協力する!」

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