白い吐息
白居家のリビングのソファーに座っていた真人の父が、立ち上がって学校から帰ってきた我が子を迎えた。


「おかえり、真人」


「……」



「ただいま…かな」


「何で…?」


「母さんから、長谷川先生の話を聞いたんだ。何度も辛い思いをさせて、本当にすまなかった」

真人の父は頭を下げた。


「…もう…どこにも行かないの?」

目に涙をためる真人。


「仕事も辞めてきたからな」

「えっ?!」

「お前や母さん、皆人の為にも1から出直そうって決めたんだ」

「父さん…」

「困ったな…ニートな親父になってしまったな」

父は真人に笑いかける。


「…とぅ…さ」

真人は幼い子供のように父に抱きついた。

それを見ていた母も嬉しそうに側にいた皆人の腕を組んだ。
















2月の晴れた日曜日、真人の遅れた誕生会と琴の快気祝いが開かれた。

場所は保健室。
テーブルの上に沢山の料理やお菓子が並ぶ。
その周りを馴染みの顔が囲んだ。



「2人共、おめでとう!」

乾杯の音頭をとるのは、やはり関口先生だった。


「美味い〜♪」

料理に噛り付く戸部。

「ありがとう」

琴が答えた。

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