白い吐息
※ あとがき 〜a bolt of blue〜

命を取り上げる作品ということで、伝えて置かなければならないことがあります。



自殺について。

私の知っている極身近な人の中に「死にたい」と言った人がいました。
その人は病気や精神的に苦しんでいる人で、かわいそうな人でした。
だけど、その言葉を聞いた私は「死ぬんだったら、死ぬ前に臓器提供意志を表示してから死んで下さい」と言いました。
冷たい言葉で悪いと思ったけど、自殺を考えるなんてやめて欲しいと本気で思ったからです。
その人は今も元気で生きています。

私たちは生かされている。
私はそう思っています。
生かされている。だから勝手に死んではいけない。
何かの歌にもあった気がします。自分の意志でこの世に生まれて来たわけではないから、自分の意志で死んではいけないと…。

その通りだと思いました。

自殺は罪だと思います。
だって、人の命を奪ったら罪だから。自分の命を奪っても罪だとは思いませんか?

自殺を考える人の気持ちはよく分かります。だって、私自身がこの世から消えたいと思ったことが何度もあるから。
人間関係、病気、他にも理由は沢山…。
なんで自分がこんな辛い目にあうんだろうと何度も何度も思いました。

でも、自殺だけは考えなかった。眠り続けたいとは思ったけど、死にたいとは思わなかった。

自分が消えた世界を想像したからです。

今、私が死んでも誰も悲しんでくれない!
今、私が死んでも誰も泣いてくれない!
今、私が死んでも世界は何も変わらない!
今、私が死んでも、ただ自分がいない世界が続くだけ!

何も変わらない。

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