なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?
トーヤは、もう目を逸らさない。
まっすぐ私の目を見てくれている。
『行かないで』
本当は、そう言ってトーヤを引き止めたいよ。
だって、いつまでもトーヤの隣にいるのは私じゃない。
北海道に行ってしまえば、私の知らない女の子との新しい生活。
その誰かが現れた時、私は笑ってる?
「いやだよ…。行っちゃやだ…」
あいつの隣は私がいい。
今さら気づいてしまった。
「私は、トーヤが好き!好きなの!!」
今度こそ、嘘はつかずに伝えるから。