なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?
「失礼しました。」
ドアのところで一度お辞儀して、俺は職員室を後にした。
ずっと悩んでいた進路。
やりたいことは、昔からあった。
でも進路をなかなか決められずにいたのは、亜子がいたから――
でももう、悩むのはやめるよ。
明日からの学園祭。
俺は、あいつに気持ちを伝える。
結果は見えてるかな。
でも、それでもいいよ。
だって亜子。
そしたら今度こそ
俺はお前にさよならが言えるから。