天使-Angel-
第一章
失恋
「ちびは嫌。じゃあね。」
髪の長い美香とゆう女が
俺に背中を向けスタスタと歩いてく。
冬が終わった3月中旬。
俺の恋も終わった。
ちびってだけで振られるなんて
思ってもなかったせいか、
俺は呆然として1粒の涙が
二重の目が静かに流れた。
もう恋なんてせんわ…。
女なんて大っ嫌いや。
そうや。この女のせいで
俺は恋愛をできなくなった。
でもまさかあんなことに
なるなんてな。