冷たい雨に咲く紅い花【前篇】
実織様を止めようと伸ばした掌が、
行き場を探し宙で止まる。


ど、どうしたらいいのでしょう……。



私が考えを廻らせているうちに、
実織様は彩る花束を抱え、屋敷へと走り出した。


しまった、止めなくては!

私は慌ててあとを追った。





紘夜様

こんなに目まぐるしい時間は、
今までありませんでした。


こんな時は

どうしたらいいのでしょうか?


申し訳ありません。
私が不勉強なばかりに、


実織様についてゆくだけで
精一杯の私をお許しください……



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