冷たい雨に咲く紅い花【前篇】


いつのまにか雨は上がり、
雲の切れ間から、夕暮れ空が見えた。


涼やかな秋の風が、

吹き抜ける。



抱きしめられる紘夜のあたたかさを感じながら、

空を見上げた。



紘夜の甘い煙草の匂い、
紘夜の苦い硝煙の匂いが

私を包む。



優しい風を感じながら、
もう二度と離れないと茜空に誓うように、


愛しい人を、抱きしめる。








でも、


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