ほら、笑って笑って

「そうだ、もう一つ大事な話があった。」


「……大事な話?」






隼人さんの腕の中でまどろむ私を、優しい瞳が見下ろす。




「…そう。」


「……?」




大きな手で私の髪をすく隼人さんの仕種に、心拍数が上昇する。



当の本人は私をときめかせているなんて自覚は無さそうだけど。


とても自然に、何の前触れもなく、触れてくるから。




そして、何事も無かったかの様にまた話始める。








「――毎日、年甲斐もなく、優衣の事ばかり考える。」


「……///」


「でも、最近仕事が忙しい。なかなか思うように優衣の顔が見れないのがもどかしい。」


「……あの、私、」


そんな風に思って貰えるだけで、充分幸せです。

って、伝えようと口を開いたのに、

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