Au Revoir―再会―
駅ビルの前の噴水のある広場は、人でごった返していた。
少しでも涼を求めようと人々は噴水のそばにあるベンチに腰を掛けたり、子供たちは洋服を着たまま水の中で戯れている。
はしゃぎ声で賑やかな噴水の向こう側には、大きな時計台がある。
ちょうど4時を報せるように、愉快なディズニーミュージックが流れだし、ミッキーたちが時計の中から踊り出た。
それを見て、幼い子どもたちが手をパチパチさせて喜んでいる。
「――あっ、」
愉快に踊る人形のすぐ下に、謙を見つけた。