ツンツンデレッ♪

唇と唇がもう何mmしかない程度。


「大丈夫。しないから。」


加賀くんがそういってにっこり笑ってくれた。

そして私は白いドレスで

鼻が見えるくらいまで顔を隠して

劇は終了した。


「あんな演出あったっけ?」


加賀君に言われてそっと言ってみた。


「あっちのほうがロマンチックでしょ?」


「なるほどな。やるじゃん!」


そういってなでてくれた加賀くんの手。

すっごくやさしくてやわらかかった。

< 40 / 86 >

この作品をシェア

pagetop