私の小さな物語
これ以上……苦しめないでよ……
今の場面を見て、静まり返る理科室。
ついですぐにざわざわと声が上がる。
「何、何?ケンカ?」
「ヤバくない?あの美聡がキレてるし」
泣き出しそうになるのをこらえて、
もう一度美聡を見上げる。
「……わかんないよね、あんたじゃあ」
「どういう意味か教えてよ。
じゃないと直しようがないじゃん!」
「気付かない時点でアウトでしょ。
気にしなくていいよ、神奈。こういうやつだから」
美聡はそれだけ言って席に座った。