美しい花−先生と秘密な関係−【上】
でも、先生がどういうつもりでも答えは同じ。


たとえ本気で言ってくれていても。





「あたしスタイルは辞めませんよ?」


「フッ…俺をふりやがったな?」





そう言って、先生はほっぺを摘んでくる。
痛くはないけど。





「ふるように仕向けたのは先生ですよ?あたしがスタイルをやめる気がないのは知ってたでしょ?」


「なんでそんなにやめたくないんだ?クマまで作って働いて。遊びで働いてるようには見えねぇし」


「うふっ。秘密です」






先生にそこまで教えてあげるつもりはないよ。
同情されるのも嫌だし。


先生はただのお客様で、担任の先生なだけ。体を許すのは仕事のためと口止め料。他に理由はない。




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