美しい花−先生と秘密な関係−【上】
先生は呆れたように言いながら、あたしの頭を撫でた。


優しくされて予想以上に自分が傷ついてくれていた事に気づく。
ヤバいよ…ちょっと泣いてしまいそう。


あたしは必死で涙腺を緩ませないように頑張った。




久しぶりに学校で誰かと会話したな…。

それがこんなにも安心するなんて、無視されるのって結構辛いものなんだね。






「先生、あたし自習中なんで教室戻りますね」


「おい」


「はい」


「大丈夫なのか?」


「はい」





先生はいじめに対して聞いてきたんだよね?




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