美しい花−先生と秘密な関係−【上】
あたしは先生との空間が嫌で、そう言うと先生の顔も見ないで去ろうとした。





「待て」





そう言って、先生に腕を掴まれた。



お願いだから引き止めないでよ。

あたしの事なんか好きじゃないくせに。





「早く戻らないと、テツヤさんが心配するから」




トイレに行ったくらいでテツヤさんは心配しないだろうけど。


嘘を言ってでもこの場から早く立ち去りたいの。





「お前が言ってた人はテツヤさんだったのか?」




あたしが言ってたのって?
愛人の事?それはテツヤさんじゃないけど。




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