美しい花−先生と秘密な関係−【上】
落ち着け、あたし。


ドキドキしてしうほど驚いた心臓を誤魔化したくて、口角をあげ微笑んでみる。


きっと、先生にはバレてしまうんだろな…。





「先生、ありがとう」


「俺が好きで来ただけだ」





それなのに、今日の先生はいつもと違う。
どうしてしまったんだろうか?






「うふっ。先生が優しい」


「俺はいつも優しいだろ」


「じゃ、今日はお酒を飲んでもいい?」





甘えた声で可愛く言ってみたのに効果がなくて、今日も烏龍茶を飲まされた。



今日はまだ一滴もアルコールを飲んでいないからテンションもあがらない。




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