片山駅のオススメ・230円
雨のち片山駅
「やばいヤバいーー」
朝食もそこそこに、鞄片手に家を飛び出した
「ちょっと、お弁当ー」
エプロンで手を拭きながら玄関から顔を出したお母さん
ぶつぶつと繰り返される小言を聞き流しながら、お弁当を受け取る
「じゃ、行ってきまーす」
素早く愛車、ピンクの自転車にまたがり、家を出た
「あ、今日のおかずはハンバーグよー」
お母さん…、それはお楽しみにさせてよ…
お母さんの声に頭を悩ませつつ、ペダルに力を込めた