ゴリラな彼氏とゴージャスな彼女

ゴージャスとありえない日

うわ、ついに聞かれてしまった


なんて言えば。


今のこの状態でいっぱいいっぱいで、なにも考えられない。


なんでこんなことに。


ほほにかかるサラサラとした黒髪。

シャンプーなのか鼻をくすぐる甘い香り。

首にからまるしなやかな腕。

僕の胸に押し付ける二つのふくらみ。

膝に座るおしりの重み。



ほとんど女の人としゃべりもしない僕なのに。



もう、気を失いそうだ。
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