ゴリラな彼氏とゴージャスな彼女
周りの声に傷つきながら、なんとかお弁当箱を選んだ。


セットになっていて、ナプキン、巾着も一緒に買えた。


それから、明日のお弁当のおかずの材料も帰りに買った。


下ごしらえもした。


あとは明日の朝お弁当を作るだけ。


あぁ、楽しみ。


今まで生きてきて、こんなに明日が楽しみなの初めてだ。


「……ちょっと、大丈夫?」

いつの間にか、妹の愛が目の前にいた。


「ちょっと、聞こえてる。」

「聞こえてるよ、なに?」


「なにって。
私今帰ってきたら、部屋の真ん中で赤い顔してボーとして、声かけても返事しないし。」


「熱計ってみて。」


体温計をわたされる。


「ありがとう。」


体温計をわきの下に入れる。


ー ピピピ ー


「体温計だして。」


「38度8分って。
やっぱり、熱高いじゃない。」
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