花火【企画】


カラン…コロン…カラン



履き慣れてない下駄の為か、いつもより歩く速度が遅い。


「あ、ヤバッ。
電車が来ちゅう。」

電停に、一台の電車が停まっていた。


「待ってぇ。」


浴衣の裾など気にする事なく走る私。


『ドア閉まりまぁす。
お気をつけ下さい』


「間に合った…」



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