RUN&GUN
「下駄屋のご新造だよ」
三郎太が補足する。
ということは、お蓉にくっついていれば、御珠にありつけるのでは。
「しかし、見せてくれるっても、何でこんな真夜中に?」
簡単に御珠に辿り着けそうな気配に内心小躍りしつつ、与一は慎重に話を進めた。
「それは・・・・・・」
お蓉が、少し辛そうに俯く。
それまで興味なさそうに、与一の膝の上でくるまった布団を弄んでいた藍が、お蓉を見ないまま口を開いた。
「下駄屋の主人は、衆道の者だものね」
お蓉が、驚いたように藍を見る。
「若いご新造をもらっておきながら、男にばっか興味を示されちゃ、たまんないわよねぇ。おまけに大事な御珠は、本来一番信頼されるはずのご新造を差し置いて、やっぱり男の職人の手に任されてる。まだまだ若いご新造に、主人の寵愛をほしいままにする職人に意見するほどの力はないし、何より主人の命(めい)は絶対だわ。ご新造・・・・・・お福さん? が、御珠を見たくても、見られないんじゃないかしら?」
三郎太が補足する。
ということは、お蓉にくっついていれば、御珠にありつけるのでは。
「しかし、見せてくれるっても、何でこんな真夜中に?」
簡単に御珠に辿り着けそうな気配に内心小躍りしつつ、与一は慎重に話を進めた。
「それは・・・・・・」
お蓉が、少し辛そうに俯く。
それまで興味なさそうに、与一の膝の上でくるまった布団を弄んでいた藍が、お蓉を見ないまま口を開いた。
「下駄屋の主人は、衆道の者だものね」
お蓉が、驚いたように藍を見る。
「若いご新造をもらっておきながら、男にばっか興味を示されちゃ、たまんないわよねぇ。おまけに大事な御珠は、本来一番信頼されるはずのご新造を差し置いて、やっぱり男の職人の手に任されてる。まだまだ若いご新造に、主人の寵愛をほしいままにする職人に意見するほどの力はないし、何より主人の命(めい)は絶対だわ。ご新造・・・・・・お福さん? が、御珠を見たくても、見られないんじゃないかしら?」