未来設計

寿司屋の宏美

15歳の私は…実家の寿司屋を嫌っていた。

寿司屋じゃなくてパティシエになりたいと強く思っていた…

そして。
私が17歳の時に、寿司屋はつぶれた。
周りにはたくさんの回転寿司屋が出来たから。
お客さんが減ったのが原因だった。

でも。
うちの寿司屋がつぶれた1番の原因は綾香の親。
特に父親の方が原因だった。


綾香のお父さんは弱小会社の課長をしていた。
そんな時。大手の会社との契約の話しがきた。
この契約が取れれば、綾香のお父さんは部長になれる…
その大事な契約がかかった大手会社との接待を綾香の父親はうちの寿司屋でやった。


大手会社の人は…うちのお寿司を“おいしい!”と食べていた。


なのに。
契約はうまくはいかず、綾香の父親は課長どまり。
契約はとれなかったので会社の業績もがた落ち。
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