未来設計
じゃあ、なぜ、そこまでしてまでも僕は塾にいくのか？

それは…僕の父親が原因だ。僕の父親は働き者なのだが。
人渡りというか、世渡りが下手なので。
今まで勤めてきた会社を3つともリストラされている。

今は…大手の電機メーカーの子会社に勤めている。今度は機械が相手だから人との交流はないから、父親は大丈夫。

でも…慣れない機械操作などで失敗もある。
失敗すれば、自分より年下の上司に怒られ、しまいには…
「何度言ったらわかるんですか？これだから…高卒の部下は困る。頭が悪い」
この上司は…大学に進学しなかった人を全て頭が悪いからいけなかったと思い込み。
大学卒業という学歴をもっている人間が一番強いと思っていた。

そんな職場環境にある父親は…息子である僕にはそんなふうになってほしくないと強く願って。

塾でたくさんの勉強をして良い学校へ行き、公務員とか安定した職業についてほしいと思って。
息子の勉強に力を入れている。


そして。
父親の苦労を目の前で見てきた僕も。
父親の言うことは正しいと思っている。
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表紙・目次

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