幸せのカタチ
チャイムが鳴り、生徒はみんな席に着く。
担任、副担任が教室で紹介されたのち、体育館で始業式だ。

正式な発表がないので、ざわめいている。


パチパチパチパチ・・・


隣のクラスの拍手が聞こえた。
きっと発表があったのだろう。
そして生徒は体育館へ移動し始めた。

私たちはまだ先生すらいないのに。


しばらくして、ドアを開けて入ってきた先生が1人・・・


怖いと有名な先生だった。


もしこの人が担任になったのなら、うちの学年も少しはよくなるだろう。
授業中うるさかったり、サボり魔がいたり・・・
校外学習で帰ってこなかったこともあったな。

実際、今の空席は・・・5つ。
ちょうど彼らと一致する。

何故かみんなこのクラスなのだ。




「お前達の先生はちょっと今は来られない。
 先に体育館に行きなさい」


そう告げると出て行った。


きっとクラス全体がホッとしたことだろう。


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