遠くの空に。
『あたしと一緒に会いに…行こう?』
あたしが言うと、
『えっ?!』
龍騎はとても驚いた顔をした。
『会いに行って、様子見に行こう?』
『俺は……。』
『龍騎?』
『ん?』
『悪友なんかじゃないよ。その子は悪友なんかじゃない。』
『…。』
『龍騎にとっては、悪友だったかもしれない。周りから見ても、薬物なんかやって悪友としか言えないのかもしれない。でも、少なくともその子にとっては、龍騎は本当に友達だった…あたしはそう思う。』