遠くの空に。
『あたし…ボスだったの。中学の時。龍騎と鈴夏はもう知ってる。大ちゃんが退院してくる前に話したことがあって(笑)』
『そっか↑良いって(笑)俺は過去にはこだわらないから♪そろそろ家戻ってDVDでも見ようぜ!』
大ちゃんはあたしの手をひいた。
―― 6月。―――
もう、龍騎と離れたばかりの頃の寂しさは、随分と薄れていた。
忘れたわけではないけれど、今の生活を楽しもうとしてるし、今の生活に満足しはじめてもいた。