遠くの空に。
裕子の言葉に疑問を持ちつつも、俺はかのん探しに専念していた。
―― クリスマスイブ。―――
『メリークリスマス♪(イブ)笑』
『メリークリスマス(笑)』
『クリスマスプレゼント欲しい?』
『別に(笑)』
『全く素直じゃないんだから↑』
裕子は、バッグの中をガサガサといじり始めた。
『はい。これあげるよ↑』
『何これ?笑』
差し出されたのは、ただの紙切れだった。
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